イラン情勢 停戦後の市場反応
本日4月8日、トランプ大統領による「2週間の停戦合意」を受けて、ドル円は160円台から158円台前半まで急落しました。
市場には現在、以下のような見方があります。(引用:bloomberg)
・“原油高に引っ張られて上昇したドルだったので、戦争が落ち着けばドル安・円高に進む。ドル円の下値は158円だろう。 ただ、原油高であることに変わりなく、貿易赤字への懸念から円買いの地合いではない”
・“債券はいったんは買いだろう。ただ、エネルギー価格は元には戻らず、インフレ懸念がなくなるわけではないため、ここからどんどん金利が下がるのは厳しい”
・“いったんは株高や原油下落、金利低下といった反応だろうが、それが持続することはないだろう。ホルムズ海峡の動向が一番の焦点になる”
米国インフレの現状と「慎重さ」の背景
米国のインフレ状況の不透明さから、今週金曜日(4月10日)発表の米国CPIの結果は、米国金利動向・ドル円動に影響を与えるかと思われます。
記事が示唆する「慎重さ」の背景には以下の米国の事情が伺えます。
1.エネルギー価格の高止まりリスク
原油価格は未だ90台であり、イラン情勢緊迫前の60台と比較して高水準な状態です。
2,エネルギーコスト増によるインフレリスク
今月4月に発表済みの米主要指標結果:
・雇用統計(3月分)では予想値より強い雇用数が出るも、賃金上昇率は鈍化
・ISM非製造業景気指数(3月分)では「仕入れコスト」がコロナピーク時の高水準となる70.7(50が分岐点)となり、また、雇用指数は45.2と低下
(賃金は上がらないが、仕入れコスト(ガソリン代・電気代を含む)だけが上がることは「コストプッシュ型インフレ」の徴候であるとされ、これは景気を冷ますインフレ(スタグフレーション)として警戒されます。)
まとめ
2週間の停戦により、原油安・ドル安・株高となりましたが、急遽イラン情勢前に戻ることは望み難いとの見方が出ています。
また、イラン情勢による米国インフレ懸念の観点から、今週末の米国CPIが注目となります。
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